敬愛なる林真理子さま

    本好きの皆様ようこそ! 

  ブログ初心者で、新規開店致しました本の蟲です。

  これから日々、思いつくままに様々な本を紹介していこうかなっと

  思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

  
  さてさて、早速ですが・・・

  何だか世の中不景気なニュースばかりなので、

  パァーっと明るくなれそうな本をご紹介しましょうか。

   まず、一冊目は、林真理子さんの『アッコちゃんの時代』(新潮社)。

アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

  こちら単行本の発売は2005年だったんですが、去年文庫になりましたね。

  林さんの小説作品は単行本ではあまり売れない(キャー林さんごめんなさい!!)

にもかかわらず、初速から良い売れ行きをしたちょっと

例外的な本でした。

  林さんはエッセイもよく売れますし、主に文庫本になってからの

売上が凄い作家さんなんですよね。

  かくいうわたくし、文庫になってから読んでみたのですが、

  さすが人気作家さん!と舌を巻き巻きしました(笑)

  時代はバブル絶頂の頃。 
  実在したと言われるモデルさんを主人公にし、

その方を取材する女性作家(多分これが林さん)

  の視点を交えながら、お話は進行してゆきます。

  誰もが踊らされて、浮かれていた時代。  
  今からでは考えられないぐらい華やかで、おしゃれで、お金持ち。

  ブランド物の服に身を包み、夜な夜な六本木で美味しいごはんやお酒を飲んで、

  特別な日でもないのにカルチェやティファニーの宝石をプレゼントされる・・・

  まるでお伽噺のようだけど、これに近い生活をしていた人達が

この当時は結構いたんだ!

  と読み終わって感嘆の溜め息を漏らしてしまいました。

  毎日じゃなくてもいいけど、時にはこんな生活を味わってみたいっ!と

  まるでシンデレラのように夢見ちゃいましたね(笑)

  
  次にご紹介したいのは、同じく林真理子さんの『RURIKO』(角川書店)。

RURIKO

RURIKO

  これも華やかさ具合では決して負けてはいません(笑)

  ただこの本は、一冊目と時代設定が違う上に、

主人公が大女優さんというところが大きく異なっています。

  ええ、「大女優さん」。もうこの時点で既に煌びやか(笑)

  日本映画がとっても盛況だった頃。俳優が雲の上のような存在でプライベートが

  神秘のベールに包まれている時代。

  主人公は浅丘ルリ子さん。

  そして、このお話も林さんの鋭い観察眼が交えらながら

進んでゆきます。

  林さんは、この物語でおそらく一番描きたかったのは、

  石原裕次郎さんや美空ひばりさんのことだと思います。

  主役はあくまで浅丘ルリ子さんなのですが、

今尚ファンを魅了して止まない裕次郎さんやひばりさんのお話が

沢山出てくるのです。

  林さんはアンアンのエッセイなどでもお馴染みですが、

  お洒落やグルメのことをとても素敵に描いて下さいます。

  ご自身も成功したセレブな方だからだと思うのですが、

  元々のお嬢さん育ちの方とは違う親近感の持てる筆遣いなんですね。

  今回取り上げたこの二つのお話にも

林さんの良さが十二分に発揮されていると思います。

  
  とても拙い表現でしか紹介できませんでしたが、いかかだったでしょうか?

  もし、ご興味を持たれた方はぜひご一読下さいませ。
 
  余談になりますが、林真理子さん以外にも中村うさぎさんなんかも

  面白いエッセイを書かれていますよ。

  ちょっと趣向が異なりますが、週刊文春に掲載されている

  お買いものし過ぎて破産するエッセイはとっても愉快です(笑)

  また後日中村うさぎさんは取り上げたい本があるので、この辺りで。

  では、また近いうちにお目にかかりましょう。