ワールドワイドに読まれていますね(^^)

chiaki50612008-10-30

前の記事に続きまして、村上春樹さんの特集をしようと思います。

今回は春樹さんが訳された外国文学のことや

エッセイなどに触れる予定です。



春樹さんの文学には、しばしば「お酒」と「ジャズ」が登場します。

その関連のエッセイは沢山出ているのですが、

その中で特におススメしたいのは、

『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮文庫)と、

『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』(新潮文庫)。

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

『ポートレイト〜』はジャズ初心者でも分かり易い内容。

それに加え、和田誠さんの挿絵がとってもキュートです。

『もし僕ら〜』はアイルランドシングル・モルトを学ぶ旅を

されたことが静謐な筆で描かれています。

読み終わった後、ウィスキーの芳香に酔いしれますよ(笑)


春樹さんは「目的のある旅」がお好きなそうで、

アイルランド以外にも、

「パンケーキをお腹いっぱい食べるためにアメリカに行く」

ということもされたそうです(笑)

もし、春樹さんの文学を読んで作中の食べ物が食べたくなったら

『村上レシピ』『村上レシピプレミアム』共に(飛鳥新社)がおススメです。

村上レシピ

村上レシピ

村上レシピプレミアム

村上レシピプレミアム


村上春樹さんは、小説以外にもノンフィクションやエッセイなど多数

出版されています。ご自身がトライアスロンやマラソンをされている

関係からスポーツものもありますし、地下鉄サリン事件を扱ったような

社会派ノンフィクションもあります。

更に深く追求されたい方は是非他もお読みになってみて下さいね。




では、次に村上春樹さんが翻訳されている外国文学にも触れてみましょうか。

春樹さんが訳をされている本は、アメリカ文学が多いのですが、

文学としてとてもメジャーな作品では、

ティファニーで朝食を』(新潮社)『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(白水社

グレート・ギャツビー』(中央公論社)などを訳されています。

ティファニーで朝食を

ティファニーで朝食を

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

これらの作品は、既に別の訳者によって翻訳出版されて久しいものなのですが、

春樹さんの訳で新たに息を吹き返した本たちです。

以前読んだことがあるけど、もう一度・・という方は是非どうぞ!

他には、

春樹さんが訳されたことによって日本で読まれるようになった作家さんがいます。

代表的なところでは、

レイモンド・カヴァーとグレイス・ペイリーでしょうか。



わたしが個人的におススメしたい本は、

トルーマン・カポーティ原作のクリスマス三部作、

『おじいさんの思い出』『あるクリスマス』『クリスマスの思い出』(文芸春秋)。

クリスマスの思い出

クリスマスの思い出

山本容子さんの挿絵が入った美しい本で、薄い短編なのですが、

中味はずっしりと心に響きます(笑)

これからの季節にはプレゼントにいいかもしれませんね。


ざっと大雑把に書いてしまいましたが、いかがだったでしょうか?

村上春樹さんの作品は、小説、エッセイ、ノンフィクションから、

翻訳本、絵本まで実に多彩で

すべてを語りつくすことはできませんでした(涙)

また、折に触れてご紹介できればと思います。