映画『レッドクリフ』を見る前に・・
11/1の日に神田のブックフェスティバルに行ってきました(^^)
初めてだったのですが・・凄い人!!
この日は天気もよくて暖かく、絶好のお出かけ日和でした。
だからかもしれませんね。大勢の人で賑わっていましたよ。
東京に住んでまだ一年ちょっとなんで、
神田の古書街には前から憧れがあったんです(笑)
神田は本好きにはたまらなく魅力的な場所。
何か愉しい出会いはないものかと意気込んでいたんですが・・
人が多過ぎて、ゆっくり本を見られませんでした(泣)
書物との対話を愉しみたいなら、
お祭り以外の時に行かなくてはなりませんね(笑)
さてさて、今日は何の本を・・と思っているのですが、
今、映画『レッドクリフ』で話題になっている三国志の本について
少し触れてみましょうか。
わたくしは知識不足なため詳しくは語れません。(すみません)
ただ、簡単なことをお話すると、
『三国志』とは、後漢末の三国時代に元蜀の家臣で西晋に仕えた陳寿
が、その当時記録していた歴史書の名前に由来するといわれています。
三国時代とは、魏、呉、蜀がそれぞれ覇権争いをした時代。
そして、曹操、孫権、劉備らが争い合ったことはよく知られています。
わたくしたちが一般的に親しんできた『三国志』のお話は、
実はこの歴史書ではなく、後に書かれた『三国志演義』の方です。
こちらは、明代の初期に羅貫中らによってまとめられたもので、
三国時代の説話や創作などが盛り込まれたお話になっています。
日本には江戸初期ぐらいには、この『三国志演義』が伝わっていたようですね。
では、この「三国時代のお話」、今わかりやすく読める物語を
いくつかご紹介します。
まずは、吉川英治版『三国志』(講談社吉川英治歴史時代文庫全八巻)。
(現在新装版が出版されています)
- 作者: 吉川英治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/15
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
戦後、三国志ブームを生みだした作品。
そして、これが元になってマンガ化された作品、
- 作者: 横山 光輝
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 1997/11/20
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (105件) を見る
他に三国志の物語を書かれている作家さんで代表的な方は、
柴田錬三郎、安能務、陳舜臣さん、北方謙三さん、宮城谷昌光さんでしょうか。
「三国志演義」ではなく、「三国志」の正史から物語を作られたため、
人物描写が独特です。
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2001/06/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
- 作者: 宮城谷昌光
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
現在七巻まで書籍化しています。宮城谷さんは、中国歴史小説には欠かせない存在で、
春秋時代の小説など数多くの傑作があります。
陳舜臣さんにも宮城谷さんと同様、中国歴史小説には欠かせない存在。
この方はミステリー小説でデビューされているため、
初期の作品は主にミステリー小説です。
他にも、三国志関連の小説を描かれている作家さんは数多くいらっしゃいます。
また、ゲームソフトなどにもよく利用されていますね。
最後に、「三国時代のお話」のマンガをもう一つ。
- 作者: 王欣太,李學仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/12/12
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (67件) を見る
こちらは、『三国志演義』で「悪役」のように描かれている
曹操を主人公にしたお話です。
すごく大雑把な紹介でしたが、いかがだったでしょうか?
「三国志」はファンも多く、わたくしはその足元にも及びません。
小説は長いものが多くて、とっつき難ければ、
マンガから入ってゆくのがいいかもしれませんね。
戦乱の世というのは、生活の安定や心の平安、ささやかな幸せを味わえない
時ですが、突出した豪傑が出現する時でもあります。
中国大陸という広大なスケールの中で繰り広げられた知略、戦略、人間ドラマのすべて
を今一度味わいなおしてみるのはどうでしょうか?
映画の予習も兼ねて。
きっとこの三国時代の物語は何かを語りかけてきてくれると思いますよ。