古典の名作を新訳で
少し寒くなって来ましたね。
冷え症のわたくしには辛い季節(TT)
今回はこの日本よりもっと北にあって
寒く広い大地の文学をご紹介しましょう。
- 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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ロシアのメドベージェフ大統領から
ロシア語とロシア文化を広めた外国人に贈られる賞、
プーシキン・メダルを授与されましたね。
この本、去年辺りから良く売れていて、
百万部を突破したとか。
ロシア文学はあまり知らない・・という方のために
とっても有名な何点かの作品をおススメします。
ロシア文学は十九世紀が黄金時代だと言われています。
日本では江戸時代が終わり(1868年)明治時代に入った頃ですね。
この時期のロシア文学は後になっても世界各国に影響を与えた
作家が数多く輩出しており、代表的な作家では
トルストイ、チエーホフなどがいます。
作品の名前も映画や劇になっていてかなり有名ですよね。
でも・・小説で読もうとなると、とても長い。
しかも難解な感じ(笑)
ちょっと腰がひけちゃいますよね。
そんな方は、無理せずに
まずは映画や劇から入るのもいいと思います。
『戦争と平和』はオードリーが出演しているものもありますし、
最近ではソフィー・マルソー主演のものもあります。
こういうもので、先に予習してから小説を読むと
時代背景や雰囲気が分かりやすくてよいと思いますよ。
また、最近あらすじのわかるコミックが出ていて、
『カラマーゾフの兄弟』や『罪と罰』はイーストプレスから出版されています。
わたくしが個人的に好きな本は、
ツルネーゲフ『初恋』(岩波文庫、新潮文庫、光文社古典新訳文庫他)
『文読む月日』(ちくま文庫上中下巻)。
- 作者: トゥルゲーネフ,沼野恭子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
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- 作者: トルストイ,木村浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/03
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- 作者: レフ・ニコラエヴィチトルストイ,北御門二郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/12/01
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『初恋』はツルネーゲフ自身ももっとも愛した小説と
言われていて、甘酸っぱくて切ないストーリーです。
『アンナ・カレーニナ』は簡単に言うと二つの愛の物語です。
それが壮大なスケールを舞台に描かれていて・・
長編ですが凄く引き込まれるので、読みやすいと思います。
『文読む月日』は小説ではなく、名言集のようなもの。
でも、これが、とても胸に響く珠玉のようなことばたちで、
素敵なんです。
二十世紀以降の作家さんでは、
ロシア出身で後にアメリカに亡命したウラジミール・ナボコフや
有名な方々でしょうか。
ナボコフは幻想的な作風でファンがとても多く、
有名な作品の一つに『ロリータ』(新潮文庫)があります。
- 作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Nabokov,若島正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: 文庫
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この作品は読んでいなくても言葉を知っている方は
多いのではないでしょうか(笑)
小説もタイトルを裏切らない面白さですよ。
長編を残しています。
こちらは、今現在絶版になっているかもしれません。
そのため古本屋さんや図書館で探すことになるかもしれませんが、
機会がありましたら是非お手にとって見てください。
スリリングな内容でミステリー好きな方も満足して
頂けると思います。
また、映画の方も有名なので、
そちらで堪能するのもいいかもしれません。
いかがだったでしょうか。
本当に簡単なご案内でした。
哲学がお好きな方や人生を深く考えたい時には、
長編のロシア文学はぴったり当てはまると思います。
「よくわからなかったけど、後々作中のことばが胸に沁みるなぁ。」
という煮干しを噛みしめるような旨味のあるのが
ロシア文学の名作に言える一つの特徴のような気がします。
本棚に一冊ずつ置いて、
時々読み返すのもいいかもしれませんね。