映画『容疑者Xの献身』は好調のようで・・

chiaki50612008-11-19

夜がどんどん長くなってきていますねぇ・・

読書するには最適の環境になりつつあります(笑)

本の好みは人それぞれですが、

今回はそんな長夜におススメのミステリー作品を

ご紹介したいと思います。



さて、今年、あちこちでドラマや映画の原作になった

直木賞作家東野圭吾さんをご存じですか?

おそらく多くの方がご存じだと思います。

もし、知らなくても本屋の店頭でドカーンと

平積みされている本を目にしたことがある方は

多いのではないでしょうか(笑)

ええ、今回は東野圭吾さんに焦点を当てたいと思います。



今年だけでみても東野圭吾さんの作品は、

『容疑者Xの献身』映画(フジテレビジョン他)

流星の絆』ドラマ(TBS系)

と実写化されています。

『容疑者X〜』は以前フジテレビ系列でドラマ化されていた

ガリレオ」シリーズとキャストが重なっています。

そうです、福山雅治さんと柴咲コウさんが出演されていた

人気シリーズですね。

流星の絆』は嵐の二宮和也さんが出演されているドラマで

今現在放映中ですね。(TBS系、金曜夜10時)

どちらの原作もとてもよく売れているとか。

映画化やドラマ化されると常からの東野さんファン以外の方も

本を手に取るからでしょうね。


ではでは、東野圭吾さんの魅力的な作品群を

みてゆきましょうか。

東野圭吾さんは1985年に『放課後』で

江戸川乱歩賞を受賞されて作家のキャリアをスタートされました。

その後しばらくはヒット作に恵まれませんでしたが、

96年に『名探偵の掟』が『このミステリーがすごい』の3位に入り

その後98年に『秘密』で大ブレイク。

その後のキャリアはドラマ化や映画化でタイトルをご存じの方は

多いのですが、晴れて2006年『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞。

今は日本を代表する人気作家さんのお一人になっておられます。

  注)『このミステリーがすごい』は毎年宝島社から12月に
     出版されている刊行物です。
     ミステリー通からの投票でその年一番面白かった作品を
     ランク付けしています。
     

東野さんの作風は初期の頃は、学園物や本格推理物、パロディなど

とても多彩です。また、キャラクターシリーズはあまり多く

使われておらず、『卒業』『悪意』などの加賀恭一郎と

探偵ガリレオ』や『容疑者Xの献身』の湯川学などに

限られています。最近は「誰が犯人か」(フーダニット)

に重点を置くものから、「どうやって犯行を行ったのか」(ハウダニット

に重点を置くものまで、推理小説の幅を益々広げられています。



では、すべては無理なのですが、一つずつ作品をご紹介します。

まずは、江戸川乱歩賞受賞作品の『放課後』(講談社文庫)。

放課後 (講談社文庫)

放課後 (講談社文庫)

こちらは青春&学園ミステリー。

女子高を舞台に起こる殺人事件の犯人を推理してゆくのですが・・

物語は最後まで何も解決はしないのに、納得させられる内容です。

他に東野さんの学園物には、『同級生』『卒業』『学生街の殺人』

(すべて講談社文庫)などがあります。

同級生 (講談社文庫)

同級生 (講談社文庫)

(『卒業』は主人公が大学生『学生街の殺人』はその続編のような形で
 学園物と必ずしも言えないかも・・)

続きまして、ブレイク作となった『秘密』(文春文庫)。

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

こちらは99年に広末涼子さんや小林薫さんが出演されて

映画化されましたね。広末さんは、この映画で数々の名誉ある

賞を受賞されました。

ストーリーは、交通事故死してしまった妻の魂が娘に宿り

それに戸惑いながらも娘と生活する主人公なのですが・・

この後は、小説もしくは映画でお楽しみ下さい(笑)

娘の中に妻の姿が見え隠れする辺りが、

とても切なく、胸をぎゅっと掴まれました。

個人的にも大好きな作品です。

この作品と少し類似している作品には『片思い』(文春文庫)が

挙げられると思います。

片想い (文春文庫)

片想い (文春文庫)

こちらは「性同一性障害」がテーマになっており、

体は女性なのに心は男性な美月が焦点になっています。

「全然違う作品!」と怒られるかもしれませんが、

こちらもとても面白く、考えさせられるストーリーですよ。



他にもまだまだ東野さんの作品をご紹介したいのですが、

長くなってしまったので次の日記でも引き続き

東野圭吾さんの特集をしようと思います。

では、またご期待下さい(笑)