東野圭吾さんの作品は本当に多様ですね

chiaki50612008-12-11

前の日記から随分と日が経ってしまいました。

師走は色々と忙しく・・・

そんなことはさておき、

今回は前回に引き続き東野圭吾さんをご紹介します!



東野圭吾さんの作品は本当に沢山あり、

すべてを紹介するのは至難の業なのですが・・

お次に紹介するのは、『百夜行』(集英社文庫)。

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

こちらは2005年に舞台化、2006年にテレビ化された作品で

テレビでは山田孝之さん、綾瀬はるかさんが出演されていました。

ご記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あらすじは、19年前に起こった殺人事件が迷宮入りしてしまい、

その事件の被害者の息子と容疑者の娘が次々と不可解な凶悪犯罪に

巻き込まれてゆく・・・というもの。

長編ですが読まされます(笑)

そして、哀しい切なさのために胸が苦しくなりました。

こちらは姉妹編に『幻夜』(集英社文庫)があります。

ご興味をお持ちになられたらこちらもどうぞ。


『百夜行』がドラマ化された辺りで同じく山田孝之さん主演で

映画化された作品に『手紙』(文春文庫)があります。

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

こちらは、「強盗殺人犯の弟」という主人公が様々な苦難に

出会いながらも、刑務所にいる兄とのコミニケーション手段「手紙」を

疎ましく、けれどもどこか懐かしく思う・・というもの。

映画で見るのもよし、原作を読むのも尚よし(笑)です。


他に最近よく売れていた東野圭吾さんの文庫といえば、

さまよう刃』(朝日文庫)などが挙げられます。

さまよう刃 (角川文庫)

さまよう刃 (角川文庫)

こちらは、娘を酷い殺され方をした主人公が殺人犯の一人を

復讐殺人するというもの。

肉親の手で犯人を裁くということが果たして許されることなのか

と考えさせられてしまいました。



ではでは、東野さんの作品の中で決して避けて通れない

加賀恭一郎シリーズと湯川学(ガリレオ)シリーズの

ご紹介といきましょう。

まずは、加賀恭一郎シリーズ『どちらかが彼女を殺した』(講談社文庫)

私が彼を殺した』(講談社文庫)。

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

加賀恭一郎は練馬署に勤める剣道が上手い刑事。

(シリーズには登場しますが、話はそれぞれ単独で読める作品

なので、刊行順に読む必要はありません。)

『どちらか〜』は、妹の「自殺」に疑問を感じた兄の康正が

妹の元彼と彼の彼女(妹の親友でもある)を殺人犯と確信して

復讐することを誓うもの。

加賀刑事は康正を止めようとするのですが・・

犯人は誰かは、「神のみぞ知る」です。(笑)

私が彼を殺した』も犯人を推理する「フーダニット」作品。

加賀恭一郎シリーズは他に『卒業』『悪意』『嘘をもうひとつだけ』

など多数あります。

東野さんの作品を極めるなら是非どうぞ。

そして、次はお待ちかねの『ガリレオ』シリーズ(笑)

湯川学こと「ガリレオ先生」が、自身の天才的な知能を生かして

難事件を論理的に解決してゆく・・というもの。

ガリレオ先生は大学の物理学准教授で、洞察力や直観力に優れていますが

性格は偏屈(笑)

こちらも刊行順に読む必要はなくどの作品からでも愉しめます。

科学のマニアックな知識を駆使して犯罪を解く形で、

以前人気のあったドラマ『トリック』が好きだった方にはぴったりなのでは

ないでしょうか。

事件が人の怨念や悲哀からなっていて、その背景や心理描写が好き

という方にはちょっと向かないかもしれません。

けれども、理屈っぽくてゲーム感覚で推理をしたいという方にはおススメ。

探偵ガリレオ』、『容疑者Xの献身』(共に文春文庫)、

そして、最新作の『聖女の救済』『ガリレオの苦悩』(共に文芸春秋)、

すべておススメです。

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

聖女の救済

聖女の救済

ガリレオの苦悩

ガリレオの苦悩

長編が苦手という人にも、『探偵ガリレオ』や『ガリレオの苦悩』は

短編集なので読みやすいと思いますよ。

ガリレオシリーズには上記以外にも『予知夢』(文春文庫)があります。


いかがだったでしょうか。

少しでもみなさまの読書の参考になっていれば・・

と願うばかりです。

では、また、次回も愉しいネタを仕入れてお届しますね!!