時代小説+初めの一歩

随分と日が空いてしまいました(笑)

2009年は新しく仕事を始めたために全然時間が取れず・・(言い訳)

2010年からは気持ちも新たにもう一度日記を更新してゆきたいと思います!!

まず、手始めに・・

前の日記から丁度一年ぐらい経ってますね。

今年(2009年)も暮れようとしています。

年末・年始になると本屋さんが賑やかになりますよね。

今年は不景気で中々本も売れなかったと聞きますが、

来年は景気も本もよく売れる年になって欲しいものです。

さてさて、そんな不景気な中でも今年よく売れた本は

1Q84』、『読めそうで読めない間違いやすい漢字』、

オバマ演説集』、『告白』などなどでした。

わたしは、どれもちゃんと読んでないのですが(笑)

村上春樹さんの『1Q84』(新潮社刊)はいずれ読みたいと思っています。


1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

春樹さんのことは、ずーっと昔の私の日記でも何度か触れていますが、

本当に凄い人気ですね。

1Q84』もすでに中国などでは翻訳本が発売されているとのこと。

小説が中々売れない中、春樹さんだけは別格ですね。

現在春樹さんはBOOK3の執筆中とのことです。



では、久々に本のご紹介を・・

年末と言えば、みなさんはどのような小説が読みたくなりますか?

ミステリーか時代小説でしょうか(誘導尋問!)

この時期は、書店にもこの二つのジャンルの本が所狭しと並びます。

去年は、ミステリーをご紹介したと思いますので、

今年は、時代小説をみなさまにご案内したいと思います。


『時代小説』、と一言で言ってしまうのは簡単なんですが、

実はとても奥の深いものなんですね。

もちろん、ミステリー小説も、海外の小説も、世に存在するすべての小説に言えることですが

『時代小説』の中には、ミステリーも恋愛も歴史も・・ありとあらゆるものが

詰まっていると言えるジャンルの小説なんですね。

そもそも、それぞれ独創的な小説をジャンルに分けようというのが、

間違っているのかもしれません。

でも、多くの小説をある程度のカテゴリーに分けてあげないと、

小説を求めに来た人にとって不親切な本屋、もしくはサイトになりかねません。

『時代小説』というカテゴリーもそんな小説への誘いの大きな目印ぐらいでしか

ないかもしれませんね。


話が逸れてしまいましたが、そんなわけで今回は大きな括りでの『時代小説』(笑)

現在『時代小説』は他の日本のミステリー小説や現代小説に比べ、少し売上が落ちてしまいます。

これはとても残念なことなのですが事実なんです。

どうも『時代小説』というのは「とっつき難い」というイメージがあるのかもしれませんね。

そこで、そんな方々にでも読んでいただけるようなとっておきの『時代小説』を

ご紹介したいと思います!!


今回取り上げる『時代小説』群は「学校で歴史を勉強したけど、もうすっかり忘れた」方や

「歴史にあんまり興味がないので、歴史上の人物やその物語に何ら憧れがない」、

または「歴史の事実に則した内容だと、結末が分かっていてつまらない」という方に

おすすめの本を取り上げたいと思います。そのため、「歴史好き」で

「歴史の新しい価値観やその時の時代背景などを詳しく知りたい」という方には

向いていないかもしれません。今回取り上げるのは、「読み物」です。



まずは、若い方にも比較的人気のある作家さんのものから。

畠中恵さんの『しゃばけ』(新潮社文庫)シリーズ。

しゃばけ

しゃばけ

この作品で畠中さんは、2001年に第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞されました。

舞台は江戸時代。薬種問屋の体の弱い『若旦那』が主人公。

ただし、主人公の周りには『人』ではない妖怪ぞろい。

『若旦那』は妖怪たちと一緒に、大江戸で起こる様々な事件を解決してゆきます。

この小説は、背景に「大江戸」を置いていますが、内容はミステリー仕立て。

ユーモアーに溢れ、楽しく軽快な気分になれます。

事件毎にお話が完結しているので、短編感覚で読めると思いますよ。

現在第8弾にあたる『ころころろ』が最新刊となります。


次は同じく「読み物」でゆくと宮部みゆきさんの『幻色江戸ごよみ』(新潮文庫)。

幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

宮部さんの作品は、時代小説以外のものでご存知な方が多いのではないでしょうか?

代表作には『魔術はささやく』、『火車』、『理由』、『模倣犯』、などなど

数え切れないぐらいの名作を書かれています。

この宮部さんなのですが、実は時代小説もいくつか書かれています。

その中でも粒ぞろいの短編が詰まっていて、江戸人情と怪異が味わえるのが

『幻色江戸ごよみ』ではないでしょうか。

宮部さんのストーリーテラーぶりにはいつも驚かされます。

いつの時代も生きることには困難が伴うけれども、

それでも、生きることっていいなぁと

こころがほわっと暖かくなれます。

もちろん、少々怖いものも入っていますよ(笑)

これで少しは「『時代小説』食わず嫌い」が緩和されたでしょうか?

実はここまではほんの入り口。

これからが本番(!?)になるのですが、長〜くなりそうなので

次回にします。

この続きはまた後日。

流れでいいますと、池波正太郎さんをご紹介したいと思っています。

乞うご期待!!