年が新しくなると、人は古くなる(><)

いやいや、新年明けましたね。

もう明けて一週間以上経っちゃいましたが(笑)

直木賞芥川賞の発表がありましたね。

今回(第142回)の直木賞芥川賞の作家さんは

芥川賞・・・該当作なし

直木賞・・・佐々木譲さん・白石一文さん

でしたね。

白石一文さんは親子二代で直木賞を受賞されましたね。

これは初めてのことなんですよ。

ちなみに今回の候補者リストは(敬称略)

芥川賞候補リスト】

大森兄弟『犬はいつも足元にいて』(文芸冬号)

羽田圭介『ミート・ザ・ビート』(文学界12月号)

藤代泉『ボーダー&レス』(文芸冬号)

舞城王太郎『ビッチマグネット』(新潮9月号)

松尾スズキ『老人賭博』(文学界8月号)

直木賞候補リスト】

池井戸潤『鉄の骨』(講談社

佐々木譲『廃墟に乞う』(文藝春秋

白石一文『ほかならぬ人へ』(祥伝社

辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』(講談社

葉室麟花や散るらん』(文藝春秋

道尾秀介『球体の蛇』(角川書店

となっていました。

白石さんと佐々木さんのこれからの益々のご活躍を心より応援しております(^^)/


では、昨年の続きで、「池波正太郎さんの美味しいお話」といきますか。

池波正太郎さんが食通として知られていたことは、みなさんご存知の通りです。

「食」以外のエッセイも多く、小説はもちろんのことながら、

エッセイもとても面白く興味深く読めます。

実は今回の選書、迷いました。

いやいや、池波正太郎さんの多大な著作から何をおススメするのが

一番、みなさんに喜んでもらえるのかと思うと・・・

まあ、これは毎回のことなんですが(笑)

ではでは、外せない作品から

『散歩のときに何か食べたくなって』(新潮文庫

散歩のとき何か食べたくなって (新潮文庫)

散歩のとき何か食べたくなって (新潮文庫)

このエッセイが書かれたのは昭和50年頃で、浅草や銀座のお店が多く登場します。

もしかすると、今は随分と様子が変わってしまったのかもしれませんが、

「古きよき時代」を偲ばせるにはもってこいの作品になっています。

「池波さんは食いしん坊だなぁ」と微笑ましく想いながらも

決して文章の品格は落ちないところが、さすがだなと、思わせる一品です。

こちらの作品に関しては、平凡社から「コロナブックス」というシリーズで

写真付のガイド本のようなものも刊行されています。

よろしければ、そちらもどうぞ。


次の作品としましては、

『食卓の情景』(新潮文庫

食卓の情景 (新潮文庫)

食卓の情景 (新潮文庫)

こちらが上の作品と少し異なるところは

「食」を中心としながらも、ご自身のことや人生について語られているところです。

食べることは生きることで、それを大切にそしてより豊かにしたいものだなぁ・・と、

しみじみ思ってしまう作品でした。

こちらも是非試してみて下さいね。


他にも写真付のものなど沢山出ておりますが、

前にご紹介した、「鬼平」と「梅安」好きには

鬼平舌つづみ』(文春文庫)、『梅安料理ごよみ』(講談社文庫)

鬼平舌つづみ (文春文庫)

鬼平舌つづみ (文春文庫)

梅安料理ごよみ (講談社文庫)

梅安料理ごよみ (講談社文庫)

などもおススメです。


何年か前に、台東区の図書館にある「池波正太郎記念文庫」に行ってみました。

池波さんの自筆原稿や、書斎部屋が再現されていて、

「名作はこのようにして作られたんだなぁ」

と、とても興味深く感心いたしました。

もし、本好きな方でこちらにも関心がおありなら、

是非行ってみて下さいね!!