旅で出会った作家?〜愛媛県松山市編〜
今日も暖かいですね〜
まるで春のよう・・
今回も先日の日記と同様に旅で出会った作家さんを特集します。
正岡子規先生についてお話したいと思います。
正岡子規(本名常規)は1867年に愛媛県の松山市で生まれました。
わたくしは、松山市へは旅行で2回遊びに行ったことがあるのですが、
つい半年程前に行った時に子規記念博物館に寄りました。
そこで、正岡子規に出会ったんですね。
「「正岡子規」という名前は学校の時に、憶えさせられたよなぁ・・
確か俳人で、早くに亡くなった人だったっけ。」
という方も多いのではないでしょうか?(笑)(私だけ?)
教科書だと「近現代文学の短詩型文学、特に俳句のそれまでの流れを大きく変えた革命者」
というようなことが書かれているかと思います。
学校の勉強ってどうしてこんなに難しく教えてくれるのでしょうか?(笑)
子規は「技法に拘らず、感じたことをありのまま表現しようよ」と
みなに言い回っていた人なんですね。
大好きな柿を食べて(子規は柿が大好物だったそうで、作品内に多く登場します)
「秋だなぁ」としみじみ感じたり、「病気が進行しているから来年は食べれないかも」と思ったり・・
感受性が豊かで好奇心がとっても旺盛な人だったようです。
結核で34歳と若くして亡くなった子規。
わたしは、「苦悩し続けた夭折の天才俳人」だとずっと思っていたのですが、
子規のことを詳しく調べてゆくと、どうやらそのような暗いイメージは
全く当てはまらないことが分かってきました。
天真爛漫で、思いついたら即行動。
ややおせっかいで、とっても人情深く友達思い。
文学への情熱は人一倍で、野球にも相当惚れ込んだ。
なんだか、とっても明るくておちゃめな感じの人に思えません?
わたしはとても好きになってしまいました。
子規は人にも恵まれた人だったと思います。
親友の夏目漱石を始め、海軍の軍人秋山真之などと交流がありました。
この辺りのことは、司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』(文春文庫)に
詳しく描かれていると思います。(NHKで長期のドラマもしていますね)
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では、子規の作品といきましょうか。
このブログは「小説」を紹介してくれるんじゃないの?
と言われちゃいそうですが、まぁ大括りで文芸書をご紹介するということで勘弁して下さい。
子規は俳句と短歌が有名で、それぞれ岩波文庫より出ております。
もちろんそちらもチェックして欲しいのですが、
中々俳句や短歌を味わう気にはなれないという方も多いのではないでしょうか?
そのような方にはエッセイがおススメです。
闘病記エッセイは『病床六尺』(岩波文庫)『墨汁一滴』(岩波文庫)
などがあります。
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こちらのエッセイはユーモアーも効いていて、
より子規を身近に感じられてよいかもしれませんね。
学校の「お勉強」で憶えさせられた人物というと
どうしても堅苦しい印象を覚えますね。
けれども、それら一つ一つを丹念に掘り下げてゆくと
実はそうでもないことが分かりました。
正岡子規先生は、今でいうところの
「お金にはならない『文学』にかまけて、他の勉強はせずに
遊んでばかりいる人」(子規先生すみません!)
だったのではないでしょうか。
結核で吐血しながらも、野球を楽しんでいた方なのです。
これで少しでも子規に興味を持たれた方は
根岸にある子規庵に行ってみるのもいいですね。
また、野球と子規についての関係などを調べてみるのも愉しいですよ。