本屋さんで面白そうな新刊を見ました(^^)

1月はあっという間に過ぎ去ってゆきますね・・

今週終えると、来週からは2月。

ああ、月日の流れるのは早いこと・・・


「次は何の本をご紹介しようかなぁ」と、

先日本屋さんを覗いてみた時に一つの新刊に出会いました。

今日はその本のご紹介。

先日の日記に「京都に縁のある人気作家さん」について書いたので

当然パート2が次なのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

パート2はまた後日、乞うご期待!!(笑)


話を元にもどしつつ・・

今回ご紹介しようと思うのは、金原ひとみさんの『TRIP TRAP』(角川書店)。

TRIP TRAP  トリップ・トラップ

TRIP TRAP トリップ・トラップ

金原ひとみさんと言えば、綿矢りささんと一緒に

最年少で芥川賞を受賞された方としてご存知の方が多いのではないでしょうか。

そうですね、受賞作は『蛇にピアス』(集英社文庫)。

蛇にピアス (集英社文庫)

蛇にピアス (集英社文庫)

私はこの時初めて「スプリットタン、舌に入れるピアス」というものを知りました。

主人公ルイ(女性)がこのようなものや刺青などで身体を痛めつけてゆく様子が描かれていて

「読むのがとってもハード」と思いつつも

引き込まれて魅了されてしまいました。

若くして芥川賞などに輝くと、色々と言う人がいますが、

私は、金原さんの世界、とても好きです。

冷静な筆で、自身の感情を巧みにコントロールされる才能溢れる方だと思っています。

『ハイドラ』(新潮社)という作品も読んだことがあるのですが、

これも素敵な小説でした。

ハイドラ

ハイドラ

小説の内容としては、摂食障害を持つ女性の話なので、

金原さんの他の作品と同様、ダークで救いようのない話なのですが

その病的な感じが克明に記されているところに引き込まれてしまいました。

怖いものみたさとかそういった感じではなく、

また、ノンフィクション作家さん程の克明さもなく

虚構と現実の狭間のような世界が旨く表現されているんですね。

実は新作の『TRIP TRAP』はまだ読んでいないのですが(笑)

読めることをとても楽しみにしています。

短編集みたいなので、読みやすいのではないでしょうか。

今からワクワクしています。



金原さんは、今回の作品が「ママ」になって初めての作品だそうです。

今まで、家族や家庭のことを描いた話はありませんでしたが、

新作の短編の中には、夫婦のことなど、家族関係の話が始めて登場するようです。

こういった金原さんの心境の変化なども、作品から感じられたらいいなぁと思っています。