【追悼】J.D.サリンジャー

chiaki50612010-02-03

今日は寒いですねぇ。

晴れていますが風が身に沁みます。

さてさて、先日アメリカの作家J.D.サリンジャーさんが亡くなられましたね。

享年91歳でした。

今回は追悼の意を込めてサリンジャーさんの作品をご紹介したいと思います。


ライ麦畑でつかまえて』という作品でご存知の方が多いのではないでしょうか?

この作品は1950年に出版された作品で

今までに全世界で6000万部以上売り上げた作品なのだそうです。

現在でも年に50万部は売れるというから凄いですよね。

そんな驚異的な売上げのある小説なので、改めて紹介しなくてもよいかもしれません。

学校の推薦図書になっていたり、

文学部で英文学科の生徒さんは避けては通れない作品だったりしますよね。

私は、『ライ麦畑でつかまえて』だけでなく、

サリンジャーさんの作品にすべて当てはまるのが、

「純粋さ」だと思うんですね。

うーーん、いい言葉が浮かばないんですが、

「純粋さ」「繊細さ」「脆さ」を足して三で割った感じでしょうか(笑)

主人公が思春期の少年少女が多いので

そう思うのかもしれませんが、

きっとサリンジャーさんはそれぐらいの年齢の頃の

感受性や無垢さにずっと憧れていたんでしょうね。

大人になってからしか、それらを羨望することができないのに・・

若くてその最中にいるときは、そんな中途半端な状態から早く抜け出したくて

必死ですよね(笑)

サリンジャーさんは、大人でありつつもティーンの心を失わずに

自作の作品でみごとに表現した偉大な方なんですよね。


ライ麦畑でつかまえて』は現在日本では野崎孝さん訳と村上春樹さん訳が

出版されています。(どちらも白水社

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ

読み比べもいいかもしれませんね。


サリンジャーさんは他にも作品がありまして、『ナイン・ストーリーズ』(新潮文庫

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

フラニーとゾーイー』(新潮文庫

フラニーとゾーイー (新潮文庫)

フラニーとゾーイー (新潮文庫)

などがあります。

この機会に一度サリンジャーさんの世界を覘いてみるのはいかかでしょうか?